cucin amica

ハズレ野菜の行方

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秋めいた日。久し振りに焼き芋をした。
石を敷いた鍋で1時間。
じっくりじっくり焼き、粗熱を取り、
さーて!と食べる。

一口食べて、あーあ。と思った。
凛太郎を見ると目が曇っている。
そうだね〜。これはハズレてしまったね〜。
硬くて水分が少ない。てことは…甘みも少ない。
大好物な分だけ、美味しくないものに当たってしまった時はショック!
凛太郎はそそくさと椅子から降りてしまった。
甘やかすつもりはないけど、これはハズレだわ…と思った。

だけど、美味しくする方法は幾つもある!
スイートポテトにしたっていいし、大学芋にしたっていいし、
なにより今晩のスープになるではないか!

玉ねぎを飴色にし、焼き芋をほぐし入れ、トウモロコシをわんさか入れた。
少々煮込み、ブレンダーで攪拌。

見た目はイマイチだけど、
なんとも美味しいポタージュになり、凛太郎は3杯も飲んだ。 飲み過ぎーっ


私は最近CMで見るスーパーの在り方に戸惑う。
「美味しくなかったら返金します!」的な考え方。
誰かが美味しくないって感じ返品されたその食べ物は、
その後どうなるのだろう。捨てられるのかな。
誰かが丹精込めて作った食物を口に合わないだけの理由で捨てるなんて、
そんなことがまかり通っていいのだろうか。

私たちが子供の頃。兎にも角にも食べ物は大切に!と教えられた。
家庭菜園で作る野菜の中で、オバケの様に大きくなってしまったキュウリが穫れた時、
父は種を取り除き、薄く切り、塩で揉む。
薄切りの茗荷や千切りの生姜と合わせた一品は、
あのオバケのキュウリと思えない繊細な味になっていた。
母は買ってきた大根が外れた時、
薄切りにし、豚肉と甘辛く炒め煮した。
そうやって、工夫をし無駄なく命をいただく。
そんな考え方が私にも根付いているのだ。

だけど、あんな大々的にCMしてしまったら、
少々乱暴な解釈だけど、美味しくないものを捨てていい!と言ってるのと同じではないか。
異常気象と言われることの多くなった昨今、
農業のプロだって読めない気候に戸惑うばかりかもしれない。
そんな中でも安定した作物を作ることは難しいだろう。

当たりの野菜。ハズレの野菜。それぞれを口にしたからこそ、
その美味しさや味覚が育つのではないだろうか。

私はいつも思うのだ。
消費者がもっと心にゆとりをもって、きちんと対価を払う。
そうしなければ、真面目に働き命を育てる人が減ってしまう様に思うのだ。
一生懸命育てたものを、一生懸命食べる。
そんな当たり前のことを、絶対忘れてはならないと思うのだ。
















 













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