cucin amica

『海よりもまだ深く』

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映画好きの父の影響で、小学生の頃から山の様に渋い映画を沢山見た。
山田洋二監督作品はほぼ全部。
ゴッドファーザーシリーズ、西部劇、チャップリン、ヘップバーン・・・

そのまま10代後半を迎えた頃には、眠るのも惜しいほど映画を見た。
単館映画を見ることが通だと思い込み(笑)、自作の批評ノートを作り、
自分の年間ランキングまで書き込んだ。  暗~い!笑
嫌な余韻を残すフランス映画も、立ち上げれないラストのスペイン映画も。
派手なハリウッド映画も、踊ってばかりのインド映画も。
どんな映画も、いつも私に考えさせる空間をくれた。

しかし「映画好き」を返上し、全く映画を見なくなっていた30代。
自作の批評ノート・・・どこにしまったっけなぁ。
40代は映画三昧になるといいなぁ。





「映画どうだった?」
サッと炙ったきびなごの一夜干しをつまみにしながらオットが言った。
「現代版、寅さんちの晩御飯みたいだった」
言葉にして、自分でも驚く。
ああ。そうだ。あの風景は「男はつらいよ」のとらやさんの食卓だ。
いつまでたっても風来坊の寅次郎を心配し、叱咤し、
想い、うんざりし、愛する。

どんなにトホホな日も、
食卓にはいつも、家族に食べさせたいものがあり、
小言があり、想いがある。









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『海よりもまだ深く』
本当に素晴らしい映画だった。
日々が日々を作る。
今日は昨日の自分で作られて、明日は今日の自分が作る。
その山の様な毎日が重なり、今の自分があるのだと思う。
その一人ひとりが合わさり家族の風景が作られる。


戴きものの美味しいお酒を注ぎながら、
我が家の食卓を見る。
家族に食べさせたいもので溢れ、家族の好きな物が並ぶ。
私も『お母さん』になっているのだなぁと思う。

息子はどんな大人になるだろう。
私は小言を言いながらも、家族の好きな料理を作っては食べさせる。
そんな家族の風景を想像し、久し振りに観た映画の余韻を楽しんだ。










 

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