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cucin amica

いろはにほへと

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                     母手製の帽子とケープ(お宮参り用)


昨年の9月に姉が産んだ女の子は、
ひらがなで「いろは」と名付けられた。
「あいう・・・」のような、
「いちにさん・・・」のような、
和ごころがあり、基本のあるいい名前だと気に入っている。


姉が退院してから2日目。
一日中、次から次へとお祝いの来客があり、
実家は大賑わいだった。
ひとつの命の誕生が、こんなにも家族を湧かせ、
また、ひと様からのお祝いの気持ちが温かい事を心から知った。

御近所のおばさんに「今日は7日目でしょ?命名の紙は書いたの?」と聞かれ、
家族一同驚いた。
「大変!お日様があるうちに書かなきゃ!」と慌てた。
父は雑然としたリビングテーブルの上を物を、ザザッと端によけ、
おもむろに書道道具を広げる。
そして猛練習を始めた・・・・  今更。

「むずかしいな~~っ」と猛練習中の父。
懐かしい墨の香りに、「ちょっとあたしにも書かせて!」と筆をとる。
「いろは」。確かにバランスが難しい・・・。
なんだかみんなが挑戦したくなり、母が書き、義兄が書き、オットが書き、また父が書く。
みんなして、難しいね・・・と言い、
途中、自分の名前なら得意だよ!と書き始め、
「いろは」が脇道に逸れ始めた・・・  アホらしい。

そのうち父が言った。
「お父さんはな、『あいこ』って字なら上手だぞ!」
そして、得意げに『あいこ』と書いた。
確かに、丸味があり、なんとも書きやすい文字だ。
「ほんとだ~。でもそれ・・・絶対採用されないよ・・・。」と言ってやった。(←当たり前!!)


結局。いちばん上手に書けた人の文字にしよう!となり、
母の文字が採用された。
命名紙には、おおらかな母らしい文字で「いろは」と書かれた。
もちろん父の猛練習は無駄となったが、
『あいこ』の文字が得意・・・と言う無意味な情報が残り笑えた。



私にとって初の姪っ子となる「いろは」。
その溺愛振りは自分でも驚くほど、日々増している。
彼女が成長し、お料理に興味を持つ日が来たら、
その時は私が、「料理のいろは」を教えてあげたいと思う。








 

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