cucin amica

季節を楽しむ。

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節分の前日。
「明日は太巻きを作るから、食べにおいでね。」
電話の向こうで母が言う。
深夜の台所では、かんぴょうや椎茸を煮る母の姿、
グツグツ煮込む鍋の音と、バットに並べられた人参やホウレンソウなどの丁寧な下ごしらえ。
甘い卵焼きを作る台所の出窓は、湯気で曇っているだろう。
そんなことを想像しながら、
私は「明日の太巻き」に思いを寄せていた。


幼い頃から我が家では、鹿児島育ちの母が「おもてなし料理」のひとつに、
度々太巻きを作ってくれた。
大きくなってもその習慣は変わらず、
気ままな学生時代、友人たちが泊まりに来た夜など、
並んだ母の手料理には「太巻き」があった。
今では大人になった友人たちが、
「この季節になると、まーさん(私の母)の太巻きが食べたくなるねぇ。」と言う。




「季節を楽しむ。」
母には、その言葉がぴったりのように思える。
芽吹く緑に感動し、夏の暑さを好み、秋の寂しさを笑い飛ばし、
冬の寒さを楽しむ。
そのどの季節にも旬の物を好み、料理する。
「旬を食べると、エネルギーが湧いてくるわね!」
それが口癖だ。

今年の節分も、米八合分の太巻きを作ったと言う。
実家の食卓の真ん中に「太巻き」がある。
天麩羅や冬の煮込み野菜、温かい汁物を一緒にいただく。
姉家族と私たち夫婦も御相伴に。
大勢で食べる季節料理は、特に美味しい。

幼い頃は当たり前に思っていたことが、
大人になった今、忙しい日常の中で季節行事を疎かにしてしまう。
寒い寒い!忙しい忙しい!な~んて、愚痴ばかり言わずに、
どんなに忙しくても、その季節を楽しもう!
美味しい太巻きを頬張りながら、何度も何度も思った。












 

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