cucin amica

3月11日。

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先日のニュースで「LEDトマト」が話題になっていた。
太陽の光ではなくLED電球の元で栽培されたトマトだという。
インタビューを受けた消費者が「放射能の心配が無く安心ですね!」と言っていた。

私は腑に落ちない気持ちで見ていた。
3月11日の大震災により、福島原発が爆発。
たくさんの放射能が拡散。
それにより消費者の間で、購入する食物の産地のこだわりが必要以上に強くなってしまった。


写真のトマトは昨年の夏、仙台出身の友人がくれた。
仙台でトマト農家を営み、被災しながらも、
いち早く復興を目指した彼女のおばあさまが育てたと言う。
口にしたトマトは、パチンと口の中で弾け、
青さの中にコクのある甘みが広がる。
太陽の恵みをたっぷり浴びた、力強い味が美味しくて美味しくて、
喉の奥が熱くなるほど感動した。

その味は、大好きな映画「となりのトトロ」を思い出した。
畑で子供たちが、採りたて野菜を食べ、喜ぶシーンがある。
そこで嬉しそうに話すおばあさんの言葉が、とても好きだった。
「おてんとさま一杯浴びてるからね。体にも良いんだよ。」                      」
本当にそうなのだ。太陽の恵みがごちそうなのだ。
私たちはあの日から、悲しいことに太陽の恵みを疑うようになってしまった。
吹く風に警戒し、降り注ぐ雨を怖がってしまう。
原発が奪ったものはあまりにも大きいのだ。

毎日毎日。ニュースからは進まない復興が流れ、
憤ることばかり。
しょーもない政治家の顔は、どれも同じ愚鈍な面に見え、
テレビを消してしまうこともしばしば。
でも、ここで何もせずに過ごしている私も、同じような気がしてならない。

そんな中、震災から1年を前に数々の特番が放映され、
私は、東北の中学生や高校生たちの逞しい姿を度々見ることが出来た。
利権や癒着に惑わされ、右往左往ウロウロする大人とは違い、
彼らは前を向き、「恩返しをしたい」「人を救える仕事に付きたい」と、
清々しい姿を見せていた。
思春期に経験したあまりにも辛い経験を、
大人よりもずっと強い軸に変え、前に進んでいる。

早く大人になりたいと口々にする彼らは、
原発再開なんて絶対にありえない!と強く思っているし、
こんなままの日本が良いなんて、微塵も思ってないのだ。
私は思う。
きっと、そう遠くない将来に、東北出身の彼らの中から、
驚くほどの力を持つリーダーが生まれると思う。
そして、辛さや苦しさや優しさを知った彼らが、
どん詰まりの日本を変え、
太陽の恵み溢れる食物を愛する国に戻せるのでは・・と思う。

私も今を生きる大人として、今、出来ることをしたおきたい。
人頼みばかりでは情けない。私に出来ることを模索し実行する。
そして、頼もしい大人になった彼らに、
この国をより良い国にして欲しいと、バトンを渡したいのだ。




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